11月の食材は「大根」

日本の食卓におなじみの大根は さまざまな料理に相性抜群の食材です。

「大根」の食としての歴史は深く、日本へは稲作文化とともに中国から伝わり、有史以前から栽培が行われていたと知られています。日本最古の正史である「日本書紀」には、「於朋花(おほね)」の名で記され、その言葉が大根(おおね)に転じ、さらに音読みとなって現在の「だいこん」と呼ばれるようになったのが名前の由来です。 「大根」といえば、緑の葉っぱに白い根を持つ青首大根が一般的ですが、そのほかにも紫や赤の根を持つ大根、変わったところでは黒い根を持つ大根など、色や大きさ、形の違いから30種類以上の品種が存在します。 そんな「大根」は、日々のさまざまな食事のシーンで見ることが多く、和食には欠かせない味噌汁をはじめ、煮物や漬物、あえ物、炒め物、サラダなど幅広い料理に用いられています。また、魚や肉との相性も抜群で、バランスの良い一品として食卓を賑わせています。 「大根」には、ビタミンCをはじめとする豊富なビタミンが含まれ、健康や美容の助けとなる食材となっています。ビタミンは中心部より、外側に多く含まれているため、できるだけ皮も一緒に食べるのがオススメです。そのほかには、余分な塩分を体外に排出してくれる役割のあるカリウムや、カルシウム、鉄分などの多様なミネラルを多く含みますので、健康な身体のための心強い味方となってくれることでしょう。 店頭では1年中見かけることのできる大根ですが、旬の時期は11月～1月となっていますので、これからの秋～冬のシーズンにぴったりの、あたたかい煮物や鍋料理などで「大根」を味わってみてはいかがでしょうか。