食事の時間を安全で楽しい時間にするためには、食事中の介護方法に気を付けるだけでなく、食事を始める前から準備しておきたいことがあります。
また、誤嚥を防ぐためには食事中の姿勢にも気を付けることが大切です。
食事の介護の前に準備しておきたいこと
・食事の声掛けをする
まずは、これから食事の時間であることがわかるように声掛けを行います。
メニューについて食材の説明をしたり、味付けの説明をしたり、美味しい食事であることを伝え、食欲を刺激する工夫も大切です。
・食事に集中できる環境を整える
食事の時間は食べることに集中できるように食事前に排泄を済ませたり、テレビを消したりして、リラックスした状態で食事ができる環境を整えておきます。
・手や口の中を清潔にする
手にはさまざまな菌やウィルスが付着しているため、風邪をはじめとしたさまざまな感染症を予防するためにも、介護を受ける人も介護者も食事の前には手を洗ったり、ウェットシートを使ったりして手を清潔にします。
また、うがいや歯磨きをして口を動かし、口の中をきれいな状態にしておくと、唾液の分泌が活性化し、食べ物を飲み込みやすくなる効果があります。
誤嚥を防ぐためには、食事をとる時の姿勢も大切
・テーブルで食事をする場合
自力で座ることができる人の場合には、できるだけテーブルについて食事をとってもらうようにします。
深く腰掛けた状態で足がしっかり床につき、ひざの角度が90度になる高さの椅子、テーブルに腕を乗せた時に肘が90度になる高さのテーブルがベストです。
前かがみの姿勢を維持しやすいように背中にクッションなどを入れて支えるようにするとよいでしょう。
・リクライニングの車いすを使う場合
リクライニングは本人の希望なども考慮して45度~80度程度の角度に調整し、ひざは90度に曲げてしっかりステップの上に足を乗せた状態にします。
頭の後ろにクッションを挟むと首が後ろに反ってしまうのを抑えることができます。
・ベッドの上で食事をとる場合
背もたれを45度~80度程度の角度に調整し、腰をベッドに沿わせ、ひざは軽く曲げられるようにひざ下にクッションを入れ、頭が反らないように頭の後ろにもクッションを入れるようにします。
食べる環境が整ったら、食事を開始します。食事中も本人が自分でできる部分に関しては本人に任せ、一人では難しいところをサポートするのが介護の基本です。
・介護を受ける人と同じ目線で食事の介護を
立ったまま介護をすると、介護を受ける人が介護をする人の顔を見上げる状態になってしまうため、誤嚥のリスクが高まります。
食事の介護をする際には、介護を受ける人の横に座り、介護を受ける人と同じ目線で食事のサポートをします。
口の中が乾いていると飲み込みにくいため、食べ始める前にはお茶や水などを飲んでもらい、お味噌汁やスープなどから食事を始めるとよいでしょう。
一回の量は少なめにし、スプーンは下から差し出すようにすると自然に顎が下を向き、誤嚥しにくくなります。
・急かすことなくゆったりとした気持ちで
食べるスピードは人によってそれぞれのため、急かすことなく介護を受ける人のペースに合わせて食事を進めていきます。
口の中のものをしっかり飲み込んだことを確認してから、次の食事を口元に運ぶようにします。
一つのものだけを続けて口に運ぶのではなく、本人の食べたい順番などにも配慮しながらバランスよく食事を心がけるとよいでしょう。
完食するようにプレッシャーをかけたり、食事のスピードを急がせたりすると、食事の時間が苦痛になってしまう場合もあるため、急かすことなく、食べられる量を美味しく食べられるように工夫をするとよいでしょう。
食事の時間を楽しんでもらうためには、食事の内容を重視するだけでなく、楽しく食べられるようにコミュニケーションを図ることも大切です。
・食事を楽しむために大切な声掛け
食事を美味しくとるためには、食事の時間が楽しい時間となるような工夫も必要です。
「今日は大好きなメニューですよ。」「この野菜は今が旬だから美味しいですね。」などと、食材や献立の内容を説明し、食事に興味を持ってもらえるような声掛けを行うと、介護を受ける人の食欲を刺激したり、食事の時間を楽しみに待ってもらえるようになったりといった効果があります。
・食べたいものに合わせた食事を
栄養バランスも大切ですが、食事を美味しく食べてもらうためには、介護を受ける人が食べたいメニューや好きなものを用意することも必要です。
とはいえ、介護食を準備することは時間も手間もかかることであり、メニューによっては希望の食事を飲み込みやすく噛まなくて良いほどのやわらかさに調理するのが難しいこともあるのではないでしょうか。
あいーとは、さまざまな食材を使い、和・洋・中のさまざまな味付けを行った豊富な介護食メニューを用意しています。冷凍で保存することができるため介護を受ける人の食の好みに合わせて好きなメニューをストックしておくと、使いたい時に使いたい分だけ温めるだけで、普通食と変わらぬ見た目の介護食を準備することができて便利です。
食事を安全に楽しく食べてもらうための介護方法についてご紹介しました。
食事の前には、食べることに集中できる環境を整え、正しい姿勢で、急かすことなく食事のサポートをすることが大切です。
楽しく食事ができるように好きなものや食べたいメニューを聞き入れ、栄養バランスにこだわりすぎず、介護を受ける人の希望を満たす食事を用意する日があっても良いのではないでしょうか。
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嚥下機能が低下した方はご使用をお控えください
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