生活意欲や生活の質(QOL)の維持・向上のために、各分野の専門家の声をお届けします。
医療法人アスムス
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究極の緩和ケア~人生の最期まで好きなものを
今、在宅で最期まで希望する高齢者やがん患者が増えています。在宅終末期医療に関するフォーラムに参加すると、在宅看取りの体験を自慢げに報告されるかたがいらっしゃいます。しかし、その反面、どうしても悔やまれると無念さを語るご家族がいらっしゃいます。
清々しいお顔で語られるご家族に共通する点は、ご本人の希望に応える終末期をお世話できたということですが、後悔にも似た発言は望みを叶えられなかったというものです。私が驚くのは、望みとは、ほとんどが食にまつわることなのです。ビール好きだったのに医師の許可が…、ステーキが好物だったのに食事を止められたまま…このように、食事は終末期医療の満足度を大きく左右する要因となっています。
食べることは生物が命をつなぐために不可避な営みですが、私たちには、文化としての意義が深く、さらに、生きがいになっている場合も少なくありません。ところが、高齢化して義歯に不都合があったり、脳卒中の後遺症だったりで、食事を咀嚼して、嚥下することが出来ない人が数多くいます。従来は、調理法を工夫したり、離乳食のような形態で食したりすることが一般的でしたが、そこには、彩りやその美しさで食事を愛でる日本ならではの食の伝統を感じとることは出来ません。さらに、ステーキが食べたいとなると、食形態の工夫だけでは対応できません。このような状況のなかで、「あいーと」の登場は、食の大革命といえるでしょう。
人生の終焉まで好物を食べて、そして召される。まさしく究極の緩和ケアを可能にしてくれたのです。